2014年5月14日水曜日

Webの仕組み(2) インターネットの通信技術

TCP/IP

1974年にVinton G. Cerfと Robert E. KahnがTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを提案した。パケット通信をベースとするネットワークプロトコルで、世界中のコンピュータを「IPアドレス」使って相互接続 することができる。

設計目標は以下の通り:
・コンピュータハードウェア/オペレーティングシステム/サブ・ネットワーク技術と無関連
・サブ・ネットワーク間のエラー・ルートを容認/サブ・ネットワーク間でのデータの転送能力
・データの信頼性/故障から回復能力/流れの制御能力

A.ホストの観点

ホストとホストの間に共通的な通信サービスを提供する。各ホストの違いを隠して、ユーザアプリケーションに共通インタフェースを提供する。

B.ネットワークの観点

ネットワークとネットワークの間に接続手段を提供。各ネットワークの違いを隠して、ホストから見れば 1つのネットワークにする。

 ▼TCP/IPの構造図


 TCP/IPプロトコルでは通信相手を「IPアドレス」という住所で指定する。

 インターネットに接続可能なグローバルIPアドレスはICANNという組織が管理しており、国別にICANNの下部組織が管理を行っている。
日本ではJPNIC「日本ネットワークインフォメーションセンター」が管理している。
 

●ネットワークを使ったデータのやり取り

・PC対PCは一対一

・複数クライアントからの要求に対してデータ提供できるのがサーバ
 複数ユーザーから同じデータの送受信処理を制御し、依頼に応じていろいろと便利な「サービス」(機能)を提供する。
  →Server(サーバー)→→→提供者
 データの送受信処理及び処理結果などの「サービス」を依頼し、提供されたものを利用する。
  → Client(クライアント)→→→依頼者



クライアントサーバシステム


 

●ドメイン

コンピュータ用のアドレスは数字の羅列で構成され、人間の目には非常にわかりづらいものになっているため、人間の目で簡単に判別できることができ、管理もしやすいドメイン(domain)という仕組みが導入された。
→グローバルアドレスの取得は「お名前.com」で。

 コンピュータ用のアドレスは、インターネット上で使用するコンピュータの住所なので、重複することは出来ない。「domain」は「領地」という意味で、コンピュータ関連では、主にネットワーク環境におけるひとまとまりの管理単位などを表わす。

 ドメイン名は、国別コード、組織種別コード、組織名で構成され、組織内の階層はサブドメインと呼ばれる。例えば「design.tera- house.ac.jp」というドメイン名があったとすると、「jp」が国別コード、「ac」が組織種別コード、「tera-house」が組織名、 「design」がサブドメインとなる。


 日本の国別TLD(.jp)の管理はJPNICが担当しているが、発行・登録は行っていない。企業・団体・個人からのドメインネーム申請受付・登録はJPRS(日本レジストリサービス)が担当している。

インターネット接続までの流れ

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