2014年5月18日日曜日

Webデザイン レイアウトや表現技法

インターフェイス
 人間が見て判断する表面上のすべてを言う

ユーザビリティ
 使いやすさ。使う人を考えたインターフェイスが設計されている。
 
 Webのインターフェイスはまだまだ発展途上。直感的に見たい情報を辿れるWebデザインが大事。どこをいじっていいのかわからない、方向感覚、位置感覚に乏しく全体をつかみ図らい構成はアウト。欲しい情報までの距離(クリック数)が多くなるのもNG。また「F」の文字を描いて動く人の視線への配慮も重要。
 
リキッドレイアウト
 ウインドウのサイズに応じて、レイアウト全体の大きさが変わる

フローズン(ソリッド)レイアウト
 サイズ固定
 リキッドレイアウトのほうがユーザビリティは高いが、精度の高いレイアウトはできない。
 
●基本的なレイアウトパターン
・左寄せ、センタリング、ブラウザサイズ固定、全画面表示 など

●カラムレイアウト

2段組、3段組など、CSSで段組をおこなうレイアウトが広く使われている。



●フォントの設定
 スポット的に見出しに画像を利用するなどして効果を上げる。
 

ユーザービリティ、アクセシビリティ、SEO

●ユーザビリティ
 得られた情報がわかりやすいか、操作は可能だが使いやすいかどうか。

●アクセシビリティ
 見えない、聞こえない、からだの一部が動かせないなど、何らかの障害があっても、誰もが分け隔てなく利用できる状態にすること。
 ユーザビリティとアクセシビリティとは明確に区別できない部分もあるが、Webアクセシビリティが確保されたサイト作りを心がけることが大切。
 たとえば、若年層の携帯利用率は上がり続けているが、携帯でも見れるサイトと、携帯でしか見れないサイトでは、後者のほうがアクセシビリティは低くなる。どちらでも利用できるサイトがよりj好ましい。
 また障害者(特に視覚障害者)のWeb利用率は非常に高く、音声ブラウザ(HPリーダーなど)が非常に良く使われているため、その点への配慮も大切である。銀行サイトなどはすべて文字サイズ変更ボタンと画像のaltテキストが組み込まれている。
 
●アクセシビリティの規格
・ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン
 W3Cのサイト内で公開されている。
・リハビリテーション法第508条
 2001年6月に米国で施行された法律。
・JIS X 8431-3(高齢者・障害者等配慮設計指針)
 公的機関のサイトはほぼすべてが採用。文法エラーのないソースコードが最低条件。
 
●SEO(Search Engine Optimization)/検索エンジン最適化
・Web標準を前提に制作する
・キーワードを見出しやメニューに入れてデザインする
 ヘッダーのタイトルやmetaneme="keywords"のように入れる(スパム扱いされないため)
※検索エンジンは日々改良され進化している。最も根本的な、「ユーザーが求めているページ」を作ることが、効果的な対策となる。

●SEM(Search Engine Marketing)/検索エンジンマーケティング
・検索エンジンを活用したマーケティング手法。スポンサーリンクやサイトの利用など。
 Google キーワードを買うことができる。額が多いほど検索結果の上位に。
 Yahoo 有料で検索サイトに登録(\50,000~)
 リスティング広告 ワンクリックの値段でキーワードを買う

 など

Webデザインの職種と制作ワークフロー

Web制作の職種

Webプロデューサー・・・Web制作の総責任者・営業
・クライアントとの折衝・報告
・資金調達、交渉、期間調整
・作業員の手配 など

Webディレクター・・・現場監督・制作責任者
・すべてを把握し、プロデューサーと共に進行を管理

Webデザイナー(クリエイター)
・Design/デザイン=設計(意匠)のことを言う
・目的達成のために技術を使い分ける能力を持つ
・専業家としてのグラフィック(アート)ディレクターやFlashクリエイターもいる。

インフォメーションアーキテクト
・情報構造設計担当。
・サイトマップやワイヤーフレーム、インターフェイスなどを設計。

コーダー
・サイト構築のフィニッシュワーク。
・汎用性の高い記述のできる専門性が必要。


Web制作の流れ


1. ヒアリング(オリエンテーション)

クライアントの要望を聞く(初めは漠然としていることが多い)
 

2 企画書を出す

コンペになるのが大半。⇒通れば予算交渉へ
 Webサイトの目的(コンセプト=ブランド戦略)とターゲットを明確にする。
 そこまで含めての“設計”がWebデザイン。
 ヒアリング~企画書までの期間は短い場合が多い(3日~1週間)

EX.Sony MusicとUNIVERSAL MUSICの比較
  共にクラシックレーベルとしても有名だが、Webサイトではどちらがクラシックのピアニストを見つけやすい設計がされているか
  ・Sony Music http://www.sonymusic.co.jp/
  ・UNIVERSAL MUSIC http://www.universal-music.co.jp/classics

3 デザイン詳細・制作


4 納品~維持管理
 今は媒体経由でなくネット経由のFTPなどでサーバに納品することがほとんど。

2014年5月17日土曜日

Webの仕組み(3) URL(Uniform Resource Locator)

Webの始祖アメリカの研究者ティム・バーナーズ・リー氏

データ共有のためにクライアントサーバシステムとハイパーテキスト、符号化(タグの仕組みを組み合わせる)など、インターネットの仕組みを利用した以下の新しいルールを設計した。

■HTML(SGML言語ベース) Hyper Text Markup Language
■http Hyper Text Transfer Protocol
■URL Uniform Resource Locator
■Browser 「覗き見る、めくり見る」という意味
■WWW World Wide Web

●WWW

欧州核物理学研究所(CERN)で開発された システム。ドキュメント中に他のドキュメントへのジャンプコマンドを埋め込むことができる。このジャンプコマンドとしては、URL(Uniform Resource Locator)を使用し、Internetに参加している世界中のどのドキュメントにもジャンプすることができる。

●URL

ホームページには、URL(Uniform Resource Locator)を指定してアクセスする。

●スキーム名

「http」はスキーム名と呼ばれるもので、これにより、URLが指し示すリソースの種類を表わす。
httpのほかには、ftp、wais、mailto、telnetなどがある。

●サーバ名

「/www.○○○.jp」はサーバ名で、そのリソースを提供するInternet上のサーバを識別する。
スキーム名とこのサーバ名の区切りにはコロン(「:」)を指定する。

●パス名

「/web/index.html」は、サーバ内でのHTML文書を示すパス名。
WWWクライアントでは、このファイルを読み込むことで、WWWサーバの情報を表示する。

2014年5月14日水曜日

Webの仕組み(2) インターネットの通信技術

TCP/IP

1974年にVinton G. Cerfと Robert E. KahnがTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルを提案した。パケット通信をベースとするネットワークプロトコルで、世界中のコンピュータを「IPアドレス」使って相互接続 することができる。

設計目標は以下の通り:
・コンピュータハードウェア/オペレーティングシステム/サブ・ネットワーク技術と無関連
・サブ・ネットワーク間のエラー・ルートを容認/サブ・ネットワーク間でのデータの転送能力
・データの信頼性/故障から回復能力/流れの制御能力

A.ホストの観点

ホストとホストの間に共通的な通信サービスを提供する。各ホストの違いを隠して、ユーザアプリケーションに共通インタフェースを提供する。

B.ネットワークの観点

ネットワークとネットワークの間に接続手段を提供。各ネットワークの違いを隠して、ホストから見れば 1つのネットワークにする。

 ▼TCP/IPの構造図


 TCP/IPプロトコルでは通信相手を「IPアドレス」という住所で指定する。

 インターネットに接続可能なグローバルIPアドレスはICANNという組織が管理しており、国別にICANNの下部組織が管理を行っている。
日本ではJPNIC「日本ネットワークインフォメーションセンター」が管理している。
 

●ネットワークを使ったデータのやり取り

・PC対PCは一対一

・複数クライアントからの要求に対してデータ提供できるのがサーバ
 複数ユーザーから同じデータの送受信処理を制御し、依頼に応じていろいろと便利な「サービス」(機能)を提供する。
  →Server(サーバー)→→→提供者
 データの送受信処理及び処理結果などの「サービス」を依頼し、提供されたものを利用する。
  → Client(クライアント)→→→依頼者



クライアントサーバシステム


 

●ドメイン

コンピュータ用のアドレスは数字の羅列で構成され、人間の目には非常にわかりづらいものになっているため、人間の目で簡単に判別できることができ、管理もしやすいドメイン(domain)という仕組みが導入された。
→グローバルアドレスの取得は「お名前.com」で。

 コンピュータ用のアドレスは、インターネット上で使用するコンピュータの住所なので、重複することは出来ない。「domain」は「領地」という意味で、コンピュータ関連では、主にネットワーク環境におけるひとまとまりの管理単位などを表わす。

 ドメイン名は、国別コード、組織種別コード、組織名で構成され、組織内の階層はサブドメインと呼ばれる。例えば「design.tera- house.ac.jp」というドメイン名があったとすると、「jp」が国別コード、「ac」が組織種別コード、「tera-house」が組織名、 「design」がサブドメインとなる。


 日本の国別TLD(.jp)の管理はJPNICが担当しているが、発行・登録は行っていない。企業・団体・個人からのドメインネーム申請受付・登録はJPRS(日本レジストリサービス)が担当している。

インターネット接続までの流れ

2014年5月12日月曜日

WEBのしくみ(1) Internetとは

 インターネットは、TCP/IPと呼ばれるパケット通信をベースとするネットワークプロトコルによって、世界中のコンピュータを「IPアドレス」という住所を使って相互接続したネットワークの総称をいう。

 ローカルなLANを相互接続した形態をとって、Internetに参加する世界のユーザー同士が相互に通信できるようにしているため、Internetはネットワークのネットワークと呼ばれている。

 インターネットの仕組みを使ったサービスには、WebやIPPhone、カーナビなどがある。混同され同じ意味で使われているが、インターネットとWebは厳密には別のもので、Webはインターネットを使ったサービスの一つである。


Internetの起源


 '69年に米国国防総省(U.S. Department Of Defense:DOD)の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency:ARPA)が軍事目的で導入したARPAnetと呼ばれるネットワークがインターネットの起源となった。

 このARPAnetでは、遠隔地にある複数のコンピュータが接続された。一説によれば、中央集中ではなく分散型ネットワークを導入したのは、核攻撃対策を考慮したからだと言われている。分散型のネットワークにすることで、一部のネットワークが核爆弾によって破壊されても、他のネットワークは動きつづけ対応を行うことが出来る。



インターネットサービスの開始 

'79年、ノースカロライナにある2つの大学が、ARPAnetをモデルに相互にネットワーク接続し、BBSサービスや電子メールサービスを開始。'86年には、同じくARPAnetをモデルとして全米科学財団(National Science Foundation:NSF)が、NSFnetと呼ばれるネットワークの運営を開始した。NSFnetは公共資金が投入されたプロジェクトで、研究を主目的として、大学などの研究機関を中心にネットワークを拡大した。

 初期のInternetは、ネットワークを研究する目的で、大学などの研究機関を中心に発展した。広く商用利用されるようになったのは、最近のことである。

日本でのインターネットの発展

日本でも'84年に大学などの研究機関を中心にして、JUNET(Japan Unix NETwork)の運営が開始された。JUNETでは、主にUUCP(Unix to Unix Copy Protocol)というデータ転送方式により、公衆回線を使ったニュースと電子メールのサービスが行なわれ、多くの大学や企業がこれに参加した。

 '88年には、専用線によるIP接続を行なう実験ネットワークとして、WIDE(Widely Integrated Distribution Network)が発足。その後Internetの商用利用が本格化し、IIJやSPINなどに代表される商用プロバイダ(料金を徴収して、Internetへの接続サービスを提供する企業)が現われ、NIFTY-ServeやPC-VANなどの商用BBSとInternet間でのメール交換などが可能になった。

2014年5月10日土曜日

実践的ビジネスマナー 電話・名刺・席順

☆電話の心得

  • かけたほうが先に切る。受けたほうは相手が切るのを待つ。
  • 折TELのときは、会社名、名前、電話番号3つを聞いておく
  • 「会議中」を理由にして不在を伝えない

☆名刺

  • 訪問者、目下のものが先に出す。
  • 大勢に渡すときは、名刺入れの下に重ねておく
  • 大勢にもらうときは、先方の名前が重ならないように名刺入れの上に重ねていく
  • 席についたら、腰を落ち着けた段階で自分の右側に置く
  • 相手の名刺をしまうのは、最後の挨拶のときタイミングを見て

☆訪問先の席順

  • 荷物やコートは足元。隣の椅子には置かない。
  • 傘立ても勝手に使わない。
  • 訪問者の下座は③。ここに座る。

実践的ビジネスマナー 敬語

敬語を使うときの自分のポジション

Q 敬語の使い方が間違っている部分を直しましょう。(正解は一番最後)

1. 部長はゴルフをいたしますか。
2. どうぞケーキをいただいてください。
3. 部長、これから銀行へまいられますか。
4. 何時ごろ、こちらにまいられますか。
5. そちらに○○様はおりますか。
6. 先ほど部長がそう申されました。
7. 受付で伺ってください。
8. こちらの資料を拝見なさいますか。
9. それでは田中課長によろしく申し上げてください。
10. お忘れ物をいたしませんように。
11. お客様がおいでになられました。
12. 何時にお帰りになられるのでしょうか。

☆社会人に必要な5つのマジックフレーズ!

  • 恐れ入りますが(恐縮ですが)
  • 失礼ですが
  • 申し訳ありませんが
  • あいにく
  • よろしければ

☆どんなときも否定表現は避け、肯定的な言葉遣いで!

【答え】
1. 部長はゴルフをなさいますか。
2. どうぞケーキを召し上がってください。
3. 部長、これから銀行へいらっしゃいますか(おいでになりますか)。
4. 何時ごろ、こちらにお見えになりますか(おいでになりますか/いらっしゃいますか)。
5. そちらに○○様はおられますか(おいでになりますか/いらっしゃいますか)。
6. 先ほど部長がそうおっしゃいました。
7. 受付でお聞きになってください。
8. こちらの資料をご覧になりますか。
9. それでは田中課長によろしくお伝えください。
10. お忘れ物をなさいませんように。
11. お客様がお見えになりました(いらっしゃいました)。
12. 何時にお帰りになりますか。

2014年5月9日金曜日

実践的ビジネスマナー 日常行動と第一印象

日常行動のチェック

規律

  • 始業時刻の5分前には席についている
  • 上司からの指示には結果報告をしている
  • 帳票を広げたまま離席していない
  • 昼食交代時に、旧刑事に連絡や引継ぎを確実に行っている

態度

  • 相手の目を見ながら話をしている
  • 廊下でお客様や上司とすれ違う際には、会釈をしている
  • 仕事中、無駄話をしていない
  • エレベーターや廊下、洗面所、給湯室でおしゃべりをしていない

敬語

  • お客様や上司に正しい敬語を使っている
  • TPOに合わせた言葉遣いをしている
  • マジックフレーズ「恐れ入りますが」「失礼ですが」を遣っている
  • 長い付き合いでもお客様には丁寧な言葉遣いで接している

電話

  • 呼び出し音が鳴ったら、1~2回で出ている
  • 電話をかける際、「今お時間大丈夫ですか」と相手の都合を確認している
  • メモは要点をまとめて取っている
  • 受けた電話は、相手が切ったことを確かめてから受話器を置いている

挨拶

  • 挨拶は自分から積極的にしている
  • 頼み事をする時には、「お願いいたします」と言っている
  • 親しみを込めたタイミングのよい挨拶をしている
  • 名前を呼ばれたら、すぐに明るく返事をしている

身だしなみ

  • ビジネスにふさわしい服装である(服の色、丈、シミ、しわ、ほつれ)
  • 身に着けているものは、華美でなく控えめにしている
  • 髪型や髪の色は、清潔感を心がけている
  • 靴の手入れをきちんとしている


第一印象の重要性

第一印象を浴する要素

視覚的印象/ノンバーバル (65%)
 1. 表情
 2. 態度・・・姿勢、動作(形から入るのも大事)
 3. 身だしなみ・・・清潔、控えめ、機能的

聴覚的印象/バーバル(35%)
 4. ことばづかい・・・敬語、接遇用語(電話応対など)
 5. 挨拶・返事
あ 明るく
い いつも
さ 先に
つ 続けて

か 必ず
え 笑顔で
す すぐに

企業が求める人材とは(2) 社会人基礎力に加えて求められる「資質」

  1. 素直さ
  2. 頭のよさ(勉強の出来ではない)
  3. エネルギー(やる気と意欲) 
この三つがあれば、未経験でもOKとされる。逆にどれか一つでも欠けていたら、未経験職種は無理。2の頭のよさは、IQではなくEQのことを言う。
EQ
「今の感情の状態」を認識し、それをコントロールする能力。この能力があれば、自分にとって適切な行動をとることができるし、前向きな感情を生み、前向きな行動を作り出すことができる。同時に対人コミュニケーションも上手く保つことができる。
 また、コミュニケーション能力と論理的思考能力も必要とされ、これらを総合して適切な自己表現を行う能力をアサーションと呼ぶ。アサーティブは話し方ができるかどうかで評価が大きく変わってくる。
アサーション
相手の権利を奪わない形で尊重しつつ、自分の正直な気持ちを表現する人との関わり方
 これらを備えた人物が即戦力として活躍できる。独創性と創造力、そしてIT力を持つ人材が期待されている。
 

採用の「ピンポイント化」

企業は、「必要な部署」に「必要な人材」を「必要な人数」だけ採用する(=ピンポイント採用)。就職活動では、応募する会社にとって「自分は必要な存在」であることをしっかり理解させ、他者との差別化を図らなくてはならない。

2・8社員あるいは2・6・2の法則といわれるように、会社の利益に貢献する社員は全体の20%程度であるといわれている。
“価値ある人材”とは-業績向上に貢献
  • みんなと「うまくやれる」
  • 活かせる実務経験を持つ
  • 社会人力の高い人
  • 素直な人
  • 頭のいい人
  • やる気と意欲がある人
面接は減点法であり、自分の魅力を積極的にプレゼンしないといけない。求職者は未経験職種であればあるほど、企業が求める人材と自分の能力とのギャップに悩まされることになる。

求職者が他者と差別化してアピールできるのは、「仕事観」と「社会人常識」の2点だけである。これらは自分の過去についての責任をどう捉えているか、そして将来への意欲・姿勢がどのようなものであるかを自分なりに整理できているか否かにかかっている。

これからの時代を生きるには

★成果主義(目標管理制度)社会への対応力を持つことが求められる
  • 社員は会社に依存して生きる発想を持たない
  • 市場性の高い、キャリア競争力をつける(労働市場&企業間でのキャリア競争力への貢献)
  • 社員は、最終的には会社の利益に貢献できなければ評価はされない
  • 会社にもたれかかるのではなく、会社の環境を活用して自分に「力」をつけること
  • 資格取得など、自分に対する投資感覚を持つ(キャリアのために何をすべきか自分で考える)

転職は人生のターニングポイントであり、28歳を過ぎたなら中長期の展望を本気で考えなければならない。自分の課題を見つけ、それが転職で解決できるかしっかりシミュレーションする必要がある。

2014年5月7日水曜日

企業が求める人材とは(1) 企業が中途採用者に求める能力と条件

1. 企業が中途採用者に求める能力と条件

  • 即戦力になる人材
  • 資格より実務経験を重視
  • 実務経験は、4年以上その業務に従事していること(キャリアの蓄積には3年以上が必要)
  • 業務に関係なく求められる能力として、ほとんどの企業が「社会人基礎力」を重視している

2. 「社会人基礎力」の具体的内容

(1)社会人基礎力を構成する主要能力(経済産業省による)

社会人基礎力は、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」といった、私たちが職場や地域社会で働く上で必要な能力を言う。IT 化やサービス経済化がみ、こうした力は益々重視されてきている。仕事の細分化や専門化が進む中においても、付加価値の創出には多様な人との協働が求められ る。


(2)「社会人基礎力」:3つの能力と12の要素



  

2014年5月6日火曜日

キャリア形成について(2) キャリア開発の必要性

 キャリアとは、生涯にわたる仕事のつながりを考えることであり、「人の生き方そのもの」であるともいえる。これまでとこれからのつながりの中で、今を考えなければならない。

(1)キャリア開発
年功序列から成果主義へ移った現在、従業員は「企業依存型」から脱却し、「労働市場で通用する実力・能力・スキルを持ち、自律的にキャリア開発を行う」ことが求められる。

a)社会的ニーズ
  • 少子・高齢化の時代を迎え、中高年者の能力開発、セカンドキャリア開発をはじめ、若年層のキャリア開発にも積極的に取り組み、個人が生きがいや働き甲斐を持つことによる、高齢化社会全体の活性化を図る必要がある
  • 少子化による労働力の漸次減少傾向の中、専門性の高い労働力の育成と確保が喫緊の課題
  • 終身雇用・年功序列が崩壊し、雇用の流動化の中で転職を通じたキャリア形成傾向が急増
  • 女性の能力再開発は、少子・高齢化による労働力減少をカバーする重要な課題
b)企業・雇用ニーズ
  • 競争力のある有能な人材の育成は、組織の生き残りのための重要な課題(例:Webの開発力、パートナー企業とのコミュニケーション力など)
  • 組織における個人の自己実現を最大限可能にするための能力開発・キャリア開発を行い、個人を動機づけ活性化し成果を上げる
  • 個人が主体的・自律的にキャリア開発を行うことを側面から支援し、個人と企業が相互にWin-Winの成果を得ることを狙う
c)個人のニーズ
  • 成果主義(目標管理制度)社会で自ら能力・実力を評価され雇用を確保するためには、常にキャリア意識を持ち、自立的に実力を磨き、労働市場におけるキャリア競争力を育成しなければならない
  • 自分を最大限に生かせる適切な職業選択をするために、キャリアの方向性を決定できる力の醸成と情報収集力を持つ
  • 長い人生における生涯発達を目指し、ライフデザインやキャリアデザインを行う。それを人生の節目節目に見直し、積極的に能力開発、キャリア開発に努め、働き甲斐や生きがいを自ら創造し、ワーク・ライフバランスを上手くとって豊かな人生を送る
自分の生き方=キャリア開発について真剣に考えられることが求められる時代になったことを、しっかり認識しなくてはならない。技術と信頼を勝 ち得ることで仕事が得られ、将来独立する道も開けてくる。何もない状態での就業はよちよち歩きの仕事であり、その報酬はミルクに過ぎない。

(2)ライフステージとキャリア開発

キャリアは単に青年期に選択され、決定され、それが変化せずそのまま維持されるのではなく、キャリアは生涯にわたって発達し変化するものである。(Super,D.E 1910-94 コロンビア大学名誉教授)

スーパーはキャリアの発達段階を「成長・探索・確立・維持・衰退※1」の五期に分け、その一連のサイクルを「マキシサイクル」と呼ぶ。転職、異動、定年などの変化のたびに新たなミニサイクルが発生し、その都度マキシサイクルの中でミニサイクルが「新成長―新探索―新確立」と螺旋状に繰り返され、発達していくとしている。

 確立期(25~44歳)にある人は、この時期をなんとなく過ごしてはならない。一冊の本を読むときにも、新たな技術を身につけるときも、このマキシサイクルを意識することが重要である。

※1:アメリカの平均寿命が68歳前後のためこのような表現になっている。日本の平均寿命に鑑みて、図では衰退期ではなく解放期と表現している。
 
(3)キャリアアンカー
 キャリアアンカーとは、人が自らのキャリアを選択する際に最も大切な(どうしても犠牲にしたくない)価値観や欲求のことである。あるいは、周囲が変化しても自己の内面で不動なもののことを言う。アメリカの組織心理学者エドガー・H・シャインが定義した。

a)キャリアアンカーを知る目的
・職業選択において自分にとって最も重要視すべき要素がわかる
・再就職後の安定性を高める
・今後のキャリア形成の方向性が明確になる

b)8種類のキャリアアンカー・・・自分の適性への気づきが重要
  1. 専門コンピタンス
    特定の仕事・職業・分野に執着、こだわり続ける。専門性の強化、専門家としての誇りに生きる。組織の中でその分野の管理職位に進むことをよしとするが、管理業務より専門性を重視する。
  2. 経営管理コンピタンス
    総合的なマネジメント職に就きたい。多様な経験、ローテーションを望み、特定分野のみに留まりたくない。組織全体の業績の工場に大きなチャレンジ、張り合いを感じる。 
  3. 起業家的創造性
    進んでリスクをおかし、当面の障害を克服して自分の組織や企業を創始、創業しようとするか、あるいは条件や機会が熟せば独立、創業しようといつも心がける。  
  4. 自律/自立
    自分のやりたいことを自分のやり方で自由に決めてやっていきたい。規制や慣行などに縛られることの多い組織や職場にはいたくないし、そういうところへは処遇があがっても行きたくない。
  5. 社会への貢献
    人間の幸せや社会・環境に貢献したい。あるいは何らかの理念、または自己の信念の実現に貢献したい。そのような奉仕・貢献活動を所属組織の内外で追求していく。
  6. 安定
    現実的、経済的な安定感や保障を何より重視したい。特に雇用の安定や年金の保証などは最大の関心事である。先行き不明の問題にリスクをとって取り組むようなことはしたくない。
  7. チャレンジ
    解決不可能と思われるような困難、危険、複雑な課題(難敵、新記録、変化など)の達成に立ち向かう。達成後のメンテナンスには興味がなく、新たなチャレンジを他に求める。
  8. 全体性と調和(ワークライフバランス)
    仕事と非仕事ないし組織内外の自分の活動と家族生活の調和など、最適バランスを最も重視する。自分のライフワークをまとめたいと考えており、それができるような仕事を考える。

(4)生涯を通じたキャリア形成
図は、キャリア形成の一連のプロセスを、一つの輪として描き、労働者がそのようなプロセスを人生の中で何回か繰り返しながら、職業的な発達 を遂げていく様子を表している。キャリア選択のための6ステップが、職業生涯の節目節目で実施され、個人のキャリア形成がレベルアップや範囲の広がりを伴 いながらスパイラルアップして進んでいく。

年齢と共に輪が大きくなっているのは、キャリア形成の進展の中で、労働者のキャリアが広がっていく(知識・経験の広がりの意味)様子を表している。

労働者の専門性という点から見ると、年齢と共に、そのキャリア形成の中で数ある職業選択肢の中から自分の適正・能力や希望に合った領域を絞り込みながら、その専門性が少しずつ深められていくという側面もあることに留意が必要である。



新しいことを吸収するチャレンジ能力と、他人をその気にさせるマネジメント能力が交差して逆転するのが38歳頃とされている。その時までに、やりたいことをやって生涯の方向性を定めておかなければならない。

一般に経験者として認められる年数は4年。現在の年齢に4を足した年齢の時に、特定の仕事に定着し、責任を果たし生産性を上げられる中核的存在になっていることを思い描きながら仕事選びを進める必要がある。



 
◆人生役割(ライフロール)
キャリア発達とパーソナルは発達は互いに関連しあっている。キャリア発達は人生上における人生役割(ライフロール)との密接な相互関係からなる。

個人の各ライフステージ上の役割は、キャリア選択、意思決定に関して非常に重要な意味を持っている。具体的な人生役割は以下の9つである。

  1. 子供・・・育まれ成長する時期/親が年老いて、親に頼られる時期
  2. 学生
  3. 余暇人―余暇を楽しむ人
  4. 市民―地域活動など地域への貢献の役割
  5. 労働者
  6. 配偶者―妻・夫
  7. 家庭人(ホームメーカー)-自分の家庭を管理維持する
  8. 年金生活者

キャリア形成について(1) 就業環境の変化

欧米で発達している学問としてのキャリア学をベースにしたキャリア形成の基本的な考え方について。

1. 就業環境の変化~終身雇用・年功序列慣習の崩壊

まずは日本の就業環境を意識し、正しく知ることが肝要である。
 高度成長期における会社の課題は「如何に仕事を増やすか」であった。終身雇用・年功序列を維持するため、様々なビジネスを社内に立ち上げ、その業務をすべてグループ内で事業化し、働く場所と組織(ポスト)を拡大した。
 1990年1月に始まる株価と地価の暴落により、1991年2月を境に景気が急激に後退。人件費圧縮のためリストラや新規採用の抑制が広がった。
一人当たりの人件費=中小企業:年収×2~3、大手企業:年収×4で計算
(例)年収400万×4=1,600万円
この計算式は、企業の売上げと従業員数の割合から企業実態を調べるにも有効なので覚えておく
92年頃をピークに、60年代から続く日本特有の終身雇用・年功序列慣習の継続が不可能となった。

(1)バブル崩壊後の雇用の実態
 徹底した経営合理化により、経費削減策に加え人件費削減にも着手。非正規雇用へ大量シフトを実施し、経営合理化や終身雇用から成果主義へと変化した。

(2)非正規雇用の実態
 雇用の流動化・多様化により、自由度の高さ、短期的な収入、希望に沿った働き方などのメリットを選択する人が増加。平行して正社員の労働時間が増えている。正社員以外の労働者割合は、34.1%(平成20年平均)となっている。
 2003年11月の三菱電機の終身雇用廃止発表が大きな転換点となった。現在大手で終身雇用を謳っているのはキヤノンのみである。

(3)成果主義(目標管理制度)の導入

 日本で成果主義(目標管理制度とも言う)を導入している企業は、全体の8割以上にのぼる。成果主義では、企業全体の目標が社員個人の目標と リンクし、従業員の目標総合計が企業目標となる。年功による定期的な昇給制度は廃止され、成果に応じて昇給する制度へ変わりつつある。しかし長年終身雇 用・年功序列を運営してきた日本の企業文化において、そのソフトランディングはいまだ不透明な部分が多いのも現状である。

2014年5月1日木曜日

ブログスタート

5月になりました。

今年はいろいろ勝負の年です。

次のステップに早く飛び立てるように日々努力していきたいと思います。

このブログもその記録の場のひとつとしていこうと思います。