2014年5月12日月曜日

WEBのしくみ(1) Internetとは

 インターネットは、TCP/IPと呼ばれるパケット通信をベースとするネットワークプロトコルによって、世界中のコンピュータを「IPアドレス」という住所を使って相互接続したネットワークの総称をいう。

 ローカルなLANを相互接続した形態をとって、Internetに参加する世界のユーザー同士が相互に通信できるようにしているため、Internetはネットワークのネットワークと呼ばれている。

 インターネットの仕組みを使ったサービスには、WebやIPPhone、カーナビなどがある。混同され同じ意味で使われているが、インターネットとWebは厳密には別のもので、Webはインターネットを使ったサービスの一つである。


Internetの起源


 '69年に米国国防総省(U.S. Department Of Defense:DOD)の高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency:ARPA)が軍事目的で導入したARPAnetと呼ばれるネットワークがインターネットの起源となった。

 このARPAnetでは、遠隔地にある複数のコンピュータが接続された。一説によれば、中央集中ではなく分散型ネットワークを導入したのは、核攻撃対策を考慮したからだと言われている。分散型のネットワークにすることで、一部のネットワークが核爆弾によって破壊されても、他のネットワークは動きつづけ対応を行うことが出来る。



インターネットサービスの開始 

'79年、ノースカロライナにある2つの大学が、ARPAnetをモデルに相互にネットワーク接続し、BBSサービスや電子メールサービスを開始。'86年には、同じくARPAnetをモデルとして全米科学財団(National Science Foundation:NSF)が、NSFnetと呼ばれるネットワークの運営を開始した。NSFnetは公共資金が投入されたプロジェクトで、研究を主目的として、大学などの研究機関を中心にネットワークを拡大した。

 初期のInternetは、ネットワークを研究する目的で、大学などの研究機関を中心に発展した。広く商用利用されるようになったのは、最近のことである。

日本でのインターネットの発展

日本でも'84年に大学などの研究機関を中心にして、JUNET(Japan Unix NETwork)の運営が開始された。JUNETでは、主にUUCP(Unix to Unix Copy Protocol)というデータ転送方式により、公衆回線を使ったニュースと電子メールのサービスが行なわれ、多くの大学や企業がこれに参加した。

 '88年には、専用線によるIP接続を行なう実験ネットワークとして、WIDE(Widely Integrated Distribution Network)が発足。その後Internetの商用利用が本格化し、IIJやSPINなどに代表される商用プロバイダ(料金を徴収して、Internetへの接続サービスを提供する企業)が現われ、NIFTY-ServeやPC-VANなどの商用BBSとInternet間でのメール交換などが可能になった。

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